うつ病が完治しても後遺症ってあるの?

心配になる後遺症…うつ病が完治しても後遺症ってあるの?

どのような病気やケガでも、後遺症があるのかどうか非常に敏感になりますよね。脳卒中や脳梗塞などは、重篤な後遺症が残る場合もありますのでなおさらです。また、完治するまでに時間がかかるような病気でも後遺症が残らないかどうか気になるところです。

完治するまでの時間が長く、また、後遺症があるのかどうか気になる病気といえば、うつ病ではないでしょうか。一度うつ病になってしまうと、人によっては10年以上も治療に時間がかかることがありますし、精神的にストレスが非常にたまる病気でもありますので、完治したら後遺症に悩まされるようなことはいやだな、と思うのは当たり前だと思います。では、うつ病に後遺症はあるのでしょうか?

結論から言ってしまえば、うつ病という病気そのものの後遺症はありません。ただ、うつ病が完治したことでものの考え方が変わったり、人との接し方が変わる場合がありますので、それを後遺症のようなものと考える人はいるかもしれませんね。

うつ病自体の後遺症はないと書きましたが、うつ病を治すための「抗うつ剤」を長期間服用してきたことによる副作用はあります。抗うつ剤服用の後遺症といってもいいかもしれません。その症状としては、頭がぼーっとする、なんとなくものを忘れてしまう、集中力が長続きしない…などなど、知的能力と言われる分野がしばらく低下したままとなることが多いです。これは時間を置くことによって少しずつ回復することもあれば、自分にとって適度な量の仕事をこなしたりすることでも良くなっていくことがあるようです。この状態で、「うつが治ったはずなのに、なかなかうまく行かない…」と自分を責めることはしないでくださいね。ゆっくりと、元の自分に戻っていくことが大切ですので、焦ると逆に悪くなってしまう可能性も捨て切れません。

うつ病に関して、たしかに後遺症と見られる症状も決して見逃せるものではありませんが、一番気をつけなければいけないのは再発でしょう。うつ病の再発率は非常に高く、最初に再発する確率はおおよそ半分程度ですが、2回再発する確率は約75%、3回目に至っては約90%と、どんどんと高くなっていくのがおわかりかと思います。

再発が非常に高い理由は、ストレスへの耐性が低くなっていることにあるようです。うつ病になることで、ストレスに対して敏感になってしまい、ちょっとのことでも大きなストレスを感じてうつ病が再発してしまいます。さらに、再発したことでまた自分を責めてしまう…と、非常に悪いスパイラルが起きてしまうんです。

お医者さんに、「完治しましたね」と言われると、どうしてもうつになる前の自分に戻れた!と思ってしまうかもしれませんが、まだまだ弱いままな部分も多いのです。焦って社会復帰を目指さず、自分はまだバリア機能が弱まっているんだと自覚してゆっくりと元の自分に戻れるようにしましょう。

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