うつ病の症状には、耳鳴りも含まれている?

キーンとする耳鳴りは、抑うつ傾向の人に表れることが多いって本当?

抑うつ病になってしまうと、精神的な症状だけでなく、身体的な症状もさまざまなものが表れます。しかも、人によっては出る症状、出ない症状が違うので、非常に症状に幅があります。食欲の減退や不眠などの睡眠障害は多くの人に見られる身体的な症状のひとつですが、「耳鳴り」が発生する人も少なくありません。

私も、慢性的な耳鳴りがあるのでわかるのですが、一度気にしてしまうと「キーン」という音が非常に耳障りで、「なくなれなくなれ」と思えば思うほど耳鳴りの音が大きくなってしまいます。大抵、寝るときの静かな状態で自覚するので、「うるさくてなかなか眠れない…」なんてこともあります。今は、耳鳴りがあっても「あーまた鳴ってるな…」と思うだけで特に気にしていませんし、寝るときや疲れているときなど、自覚するときは限定的なのでいいのですが、中には仕事中などの日中の生活でも耳鳴りを自覚してしまうことがあるようです。

抑うつ病の方で耳鳴りが気になる…という場合、その原因は「聴覚過敏」ではないか、と言われています。わたしたちの耳は、基本的に大きな音は出来るだけ小さく、小さな音は出来るだけ大きく聞こえるように調整しています。しかし、抑うつ病は神経系にも影響を与えてしまう病気です。音の聞こえ方にも影響があり、音の調整がうまく出来なくなってしまうのです。ですから、本来は非常に小さい音である耳鳴りが、ストレスを感じるくらい大きく聞こえてしまう…。聴覚自体が過敏になっているのです。

この状態で放置しておくと、耳鳴りがあることに対してストレスを感じるだけでなく、その音の大きさにもストレスを感じますし、仕事中など時を選ばずに鳴っていること、なかなか収まらないこと…などなど、どんどんストレスの原因となる要素が増えて行きます。そうなると、抑うつ病自体の悪化は避けられないといってもいいでしょう。抑うつ病の治療中に耳鳴りが発生した場合は、すぐに医師に相談したほうがいいですね。

耳鳴りを治したくて耳鼻科を受診しても特に原因も異常もない、と言われる場合も多いと思いますが、実は原因がストレスなど精神的なものからくるもので、抑うつ病の初期症状だった…という可能性もありますし、現在抑うつ病という自覚がない場合でも、耳鳴りが気になって不安な気持ちやストレスが増え、結果的に抑うつ病になってしまうケースもあります。

耳鳴りは、健康な人でも起こることはままありますし、高血圧など別の原因からくる場合もありますから、はっきりとした原因を特定しにくいというのが現状です。しかし、外から一見してわかる症状ではない分、耳鳴りに悩んでいてもなかなか理解されないこともあり、それがまたストレスになったりしてしまいますよね。悩んでしまうくらいなら、一度思い切って病院で診察を受けてみましょう。意外な解決策が見えてくるかもしれません。

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