うつ病の新しい治療方法?認知行動療法とは

うつ病などの治療で最近行われる、認知行動療法って一体どんなもの?

うつ病の治療方法として代表的なものは抗うつ剤ですが、副作用が心配で飲むことに抵抗がある人もいるでしょう。また、抗うつ剤を飲んでいるのになかなか症状が改善しない場合も少なくありません。そんな人達や、軽度のうつ状態にある人に対して非常に有効だと言われているのが「認知行動療法」という治療法です。

耳慣れない言葉なので、一体どういう治療法なのか想像がつかない方も多いと思います。認知行動療法とは、「認知」、いわゆる物事に対しての考え方や感じ方を矯正していくことにより、うつ状態から抜けだそうという治療法なんです。うつ状態の人は、ストレスなどにより記憶力や判断力が低下することもあいまって、認知が健康な人と比べて歪んでしまう傾向にあります。例えば「メールを送ったけれど次の日にも返信がなかった」場合、人によっては「メールを返信したくないほど、自分が嫌われているんだ、どうでもいいんだ」と思うでしょうが、別の人は「忙しいんだろうなー」としか思わないかもしれません。どうしても、うつ病の人は前者のような認知になってしまうことが多く、極端な思考に走りがちです。認知行動療法は、その考え方を少しずつ変えて、もっと生きやすくしていくためのサポートを行うのです。

具体的には、治療を受ける人とカウンセラーや臨床心理士が対面して、カウンセリングを行うことで進めていきます。基本的には治療を受ける人が話をしますが、その中で認知が歪んでいるところがある場合、カウンセラーが「その考え方は違うよ、こうだよ」と適宜修正を入れていきます。時には具体的な解決法をいうこともあります。カウンセリングを受けながら客観的に自分の発言などを分析することで、「自分がこう思っていたのか」という自覚が生まれ、考え方を少しずつ適したものに戻していく作業を行っていくわけです。もちろん、これは1回で簡単に矯正できるものではありませんので根気よく続ける必要がありますし、カウンセリングのときは歪んだ認知を認識できても、家では上手く出来ないことだってあります。そのような時のために、カウンセリングの際のやりとりを紙などに残し、それを家で反復することによって認知の歪みの修正を進めていくホームワークも行われています。

この認知行動療法ですが、特段うつではない人にとっても有効です。例えば、あなたが就職活動をしているとしましょう。行きたいなと思える会社に応募しましたが、残念ながら落ちてしまいました。落ちてしまうとどうしても自信をなくしてしまうことはありますが、「もうこのままじゃ絶対就職なんて出来ない」とまで落ち込んでしまう人もいますよね。まだたった1社しか応募していないのに、です。このような極端な思考の人は意外と多くいますよね。有名大学に行けなかったからもう人生真っ暗だとか、彼女にフラれたからもう一生結婚できないんだ、などなど、ちょっと思い当たるフシがある人もいるのではないでしょうか?

これらも、認知の歪みといって差し支えがないものなんです。自分が当てはまるな、とおもった場合はカウンセリングを受けてみてもいいかもしれません。自分の感情や考え方をセルフコントロール出来るようになることは、うつ症状の改善や防止にも、非常に効果があることですからね。

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